若者のバイク離れはなぜ加速する?

バイクは中古を考えれば選ぶ幅は広がりますが、新車を考えるとやっぱりかなりの高額商品。
・50の原チャリでだいたい10〜30万円
・手頃な小型二輪で20〜40万円
・中型二輪で45〜90万円
・大型二輪だと60〜100万円以上(ほとんど100万円超えるものばかり)
上記を見て下さい。一番費用のかからない50の原チャリですら10万円〜30万円が相場です。

この金額を払うくらいなら、今の若者には他にもっと魅力的なものがいくらでもあるのでしょう。
大型だって比較したら車が買えちゃいますから。
そもそもバブル崩壊後に出てきた現在の若者世代は消費的な発想が薄いと感じます。
消費も合理的でお金を節約するための工夫がアチコチで感じられ、それも含めて楽しんでるような気がするのです。

ある意味オジサンからしたらだいぶ賢い!
物欲は無いのかい?と思うのですがどうもそんなに欲しがらないようです。
バブル体験世代とはえらい違いです!
むしろ生活感や自分に合ったライフスタイルを気にしている感じで、今の若者はしっかりしているし落ち着いてますよね〜(もちろん人によりますが…)
ただ若いうちに物に対して高い魅力を感じられないと、その後歳を重ねても購買意欲は上がらない気がするんですが・・・
バイクの魅力って何?

バイクはの特徴には・・・
・乗員は頑張って2人、基本は1人乗り。
・荷室も無ければまともに荷物も詰めない。
・最近のエコカーと比べると燃費で負ける。
・街中では駐車する場所にも苦労する。
・被るとヘアスタイルがおもいっきり崩れるヘルメットの装着。
・全身に風を受けるので冬は体感温度は余裕で10度以上は下がり、ただでさえ寒いのにめちゃくちゃな寒さになる。真冬は寒いどころじゃなく痛いのです。
・夏はすでに暑いのに更にアスファルトの照り返しとエンジンの熱風でたまらないほどの灼熱地獄!
そんな時期を漫画などで表現される『風をきってバイクに乗っている爽快感』など微塵もありません。あれは錯覚です。この時期涼しい顔して革ツナギ着てるライダーは暑さで脳がやられてるのですw(失礼)
いやーこんな書き方悪意があるとおもいきや・・・ほぼ事実です!
若者からすると「そんなの買うなんてバカじゃないの?」くらい言われてしまいそうな代物ですw
まさに無駄の見本とも思えるところが象徴的です。
オジサンとしてはその無駄こそが魅力なんですが・・・
限られた時期だけが快適に走れるのも逆に印象に残って魅力ですし、気持ちが高ぶる鼓動感やサウンドと一体になって思うように走れた時は乗っていないと解らない爽快感があるのです!
何より一度魅力を感じられたものは、その後もずっと残るんだな〜ってのはなんとなく実感しています。
知りたくない?おじさんのバイク時代
単純に影響は仮面ライダーかな?
いやいや、少年として純粋にバイクはカッコイイと思えました。
バイクのフォルムだけでなく、乗ってる姿が四輪とは全く違う存在感を感じたのです。
ひたすら『チャリ』でどこにでも出かけていた中学時代・・・

古すぎる・・・
悪そうな髪型した兄ちゃんがカワサキのFX400に乗ってるのをみかけ、カッコイイと何度も振り返ったことを思い出します。
ヤンキーばかりでなんですが・・
中学の先輩がどこから持ってきたかも分からない正体不明のスクーターを乗り回しているのをみて「あれに乗りてぇぇ~!!!」って心底思ったものでした。

高校に入って『チャリ』の延長線上にあった二輪車に原動機が付いたというだけで劇的なポテンシャルの変化に超絶感動!もう『チャリ』には戻れなかったです。
親の目、先生の目を盗んで乗った危険な香りのするスリル感もたまりません。
手にする前も手にした後もコレさえあれば、どこへでも行けそうな錯覚が脳裏に焼き付いて離れなかった気がします。
(確かに今おもうと錯覚かな〜)
身近だから感じられるカッコよさ!
最近のライダーはハーレーもヨーロピアンも関係なくいかにもバイク乗ってます的な格好で乗っている。
(当たり前かな・・・?)
商品メーカーが購買意欲の高いオジサン世代に向けて、アレコレ開発してライダーらしい商品を出すわけですからそうなりますよね。
誰だってカッコよくて良質な品は手にしたくなるものです。
でもそれでは金のあるオッサン達しか買えないじゃないですか・・・
ただでさえバイク自体が高価な代物で若者離れしてるっていうのに、用品まで高価になれば更に手が出なくなります。
バイクにつきまとう安全面。
コレを出されると確かに良質な物に頼る事になります。
そしていかにもライダーらしい格好で乗らないと安全面は確保出来ないという話になるかもしれません。
といっても所詮は身体むき出しのバイクですから、そこに頼っても保証はないのも事実です。

よって私は普段着の延長にプロテクターを付けて乗ることが多いです。
(↑写真はたまたまモトパンとブーツ履いてた時のですが・・・)
なんとか格安の装備でプロテクションの確保をしています。
ここから先は個人の主観です。気にしないでください。
普段着で乗るのは時代に反発してとかそんなことではないのです。
お金をかけたくないからもありますが、一番の理由がいかにもバイク乗りらしい格好が好きじゃない!
サンデーライダーの典型とも言えるバイク用品店で上下バッチリ揃えた感じがキモい・・・?
(やばい。サンデーライダーを敵に回しました。)
とにかく見てドン引きしていまう自分がいるのです。(個人の感じ方ですから・・・お気になさらず)
↓なのでチョイ乗りはついつい普段着・・・

国内メディアで露出が少ないMOTOGP
確かに日本は選手となるトップライダーは数少ないですが
MOTOGPでのホンダ、ヤマハの活躍は輝かしい成績を残しています。
長きに渡りトップを独占しているのは日本製のバイクじゃないですか!

バイクメーカー国として考えても世界的トップシェアなのに、バイクが売れない国とは悲しすぎですよ。
それってメディアのせいだけでなく、国としてもバイクに対する注目度が激低いです。
注目が高いとすると集団暴走行為や事故などで、それが社会から離反する原因でしょうけど・・・
当然行政の対応も冷ややか。
国内の環境も拍車をかけている気がします。
一般ライダーは肩身が狭いです。そしてライダーは高齢化しつつ減少傾向。
山でも「あーこの人上手だしかっこいいな~!!」って見ていると。
降りてヘルメット脱ぐと白髪のオッサン!(だから私は白髪染めw)
そしてバイクは街中でもあまり見かけることは少なくなってきました。
コンパクトなバイクなら街中でも簡単に停められそうなのは錯覚で、今や『チャリ』ですら停められないのにバイクなんてまず停めることは出来ません。
数少ない専用駐車場を探さないかぎり駅前なんて通り過ぎるしか無い感じです。

そうなってくると本当に手軽な乗り物でもなく特定の場所以外は増々見かけることが少なくなりそうです。
見かけなければ「あれカッコイイ!」「なんか乗ってみたいな〜」なんて機会も減っていきます。
もう少しバイクの駐車場もアチコチに増やしてほしいですが、利用ユーザーも減ってるんでしょうね。
バイクは世界的トップシェアの日本なんですから、せめてメーカーが協力して環境も含めて盛り上げて欲しいものです。
確かに業績最優先はわかりますが・・・
なんか今のバイクの生産方向や販売訴求に昔みたいなスピリットを感じないんですよねー
それが今出来る努力の表れでもあるのでしょうが・・・
この話はいずれ・・・